車イスソフトボールに参加させてもらうようになって半年。
初めは試合の医療サポーターとして関わらせてもらいたい思いだけだった。
しかし、とあるニュースの記事でみた
【健常者が車椅子に乗れば、障がいがあることによる差は限りなく無くなる。
極論『障がい者スポーツ』とゆう言葉さえもいらない。】
この文章がボクには衝撃的だった。
『チャレンジしてみたい』
その思いで日本車椅子ソフトボール協会に連絡して、練習に参加させていただくことになり、気づけばこのスポーツの魅力に引き込まれていった。
そして試合にも出していただけるようになり、既に半年で5試合ほど出場させてもらっている。
『健常者』と呼ばれている我々と
『障がい者』と呼ばれている超人の仲間たち。
ボクらが車イスに乗った途端、彼らにサポートしてもらわなければボールを遠くに飛ばすことも、ましてやボールに触れることさえもままならない。
ましてや早く走れるはずもない。
病院では車イスを押す側としては日常茶飯事で手慣れたものだが、これが自分が車椅子に乗る側になり、ましてや、スピードや正確な操作が求められる『勝負』のかかった状況では、ただのど素人で、足手まといでしかない。
そして、なんと車椅子ソフトボールの世界大会で、日本は世界一の称号を手に入れいる。
世界の全チームからMVPに選ばれたのも日本人だ。
そして、信じられないことに、そんな日本代表メンバーと、同じチームで練習や試合に参加させてもらうことも多々ある。
彼らは、車イスに乗ってホームランを打つ。
車イスに乗って華麗な守備を見せる。
車イスに乗って猛スピードで走り抜ける。
そんな代表メンバーと、共に喜び、共に悔しがり、共に感情を分かち合うことができている。
そして最近強く思うことがある。
『健常』だの『障がい』だの『ハンデ』だの、そんな言葉は必要ない。
この試合を見に来たらこの気持ちがわかります。
この人たちがハンデを背負ってるなんて感じない。
むしろこっちがハンデもらいたいくらいだ。
下半身を動かせなくても、
片足、両足を失っていても
そんなことを微塵も感じさせないほどの前向きな考え方。
『車イス生活になってからの方がアクティブになったよ』って
笑いながら話している姿を見て、
自分の悩んでいることがいかに小さく感じたことか。
もし『健常』と『障がい』とゆう言葉が必要ならば、この舞台では僕らが『障がい者』だ。
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