HERO’s Story
2009年に大学卒業後、某大学病院 高度救命救急センターで勤務。その後、海外留学や途上国での医療ボランティアを経験する。2019年よりアメリカの船会社で国際船看護師として活動開始。2020年2月、横浜港でダイアモンドプリンセス号の新型コロナウイルス感染症アウトブレイクを船内看護師として対応にあたった。その後、国境なき医師団として、緊急医療支援・コロナの集中治療プロジェクトに携わり、イラク、パレスチナ、イエメンの活動に従事。国境なき医師団以外でも海外医療活動をしており、国際緊急搬送やサハラ砂漠での医療活動なども経験している。
人道支援家は、なんでもできるヒーローではない。
今でも僕は、現地に入ってから知らないことの方が多いものだ。その中で、チームメンバーたちと課題をクリアし、一つでも多くの命を救うために、そして目の前の命を救うために、全力でありたい。そう思い活動を続けている。
それぞれの地での医療活動に「BEST」の選択は見つからないのかもしれない。どうにもならない現実や理不尽、そして救えなかった命に日々葛藤し、心が折れそうになることもたくさんある。それでも仲間たちと「BETTER」だといえる選択を導き出し、それをひとつひとつ実現していく。
僕には世界は変えられない。それでも僕は、自分の残りの人生の時間をこの大好きな仕事に使っていたい。たとえそれが世界中のどこであっても、医療が必要な人のもとへ。僕に迷いはない。